きんぴらごぼうや煮物などによく使われる食材のごぼう。
ごぼうの料理があまり慣れていないあなたは、切ったときに中から黒い輪が出てきたらどうしますか?
「食べられるかな?」と思ったことはありませんか。
じつは、ごぼうの中の黒い輪はポリフェノールが酸化してできたものなんです。
どんな野菜でも、切ったときに中が黒っぽかったら、傷んでいるのかな?って思ってしまいそうですが、ごぼうの中の黒い輪は違うんです。
元々ごぼうが持っているポリフェノールが変色させているだけなので、まだまだ美味しく食べられるんですよ!
そんなごぼうの中の黒い輪のことや、保存方法、傷んで食べられないごぼうの見分け方など調べてみました。
これからもっと美味しいごぼうを食べられるように、ぜひ最後まで読んで下さいね。
ごぼうの中の黒い輪はポリフェノールだった!
お料理が好きなあなたでも、ごぼうはあまり使わないのではないでしょうか?
ごぼうの消費量は年間で、なんと一人たったの3本なんですよ!ちょっと少なすぎて驚きましたよね。
私はごぼうを洗うことや、細長くて細かく切るのが面倒になることがよくあるので、この結果には納得ですが(笑)
そんな調子なので、よく買ってきてはそのまま暗い場所に放置していました。
でも、それがごぼうの中の黒い輪の原因になっていたとは思いもよりませんでした。
そもそも、ごぼうの中の黒い輪はアクの元となるポリフェノールが原因なんです。
ごぼうの持つポリフェノールが空気に触れることによって酸化し、時間がたつと黒い輪のようになるんですね。
私のように、買ってきて新聞紙にもつつまず、そのまま放置はダメだったんですね。
ですが、ごぼうの中の黒い輪の正体はポリフェノールなので体に悪いものではないんですよね。
よくポリフェノールって体にイイって聞きませんか?
体にイイのに、なんでアク抜きするんだろう?
調べたところ、それはごぼうのアクには、苦味や渋みがあるからなんです。
ごぼうを切ってすぐに水や酢水につけるのが、そのアク抜きと言われる作業ですよね。
やり方は切ったばかりのごぼうを、水や酢水にさっと5秒程度つけてすぐに出すようにしましょう。
あまりつけておく時間が長いと、ごぼうの風味がそこなわれ、ごぼうの持つ食物繊維が溶けだしてしまう可能性があります。
元々、アクはポリフェノールなので体にいいものですから、苦味や渋みをサッととってしまえば問題ありません。
栄養が溶け出すとか、風味が落ちるからアク抜きしないって人もいるよね?
確かに最近はそんな声も聞かれますね。ですが、私はごぼうの中の黒い輪の色が濃ければ、やっぱりアク抜きはした方がイイと思いました。
黒い輪の色が濃いということは、それだけ酸化が進んでいて劣化も進んでいると考えたからです。
でも、ごぼうの中に黒い輪ができて酸化が進んでいても、それだけならまだまだ美味しく食べられるんですよ。
そういえば、皮をそぎ落として少し時間がたつと全体がピンク色になることもありますよね。
それもポリフェノールの酸化によっておこる変色だそうです。また、切り口が赤くなるのも同じ現象のようです。
ごぼうの中に空洞が!!もう古いから捨ててました⁈
それより、ごぼうの中の黒い輪のほかに、空洞になってる黒く見える穴を見つけたことありませんか?
じつは、この空洞の正体は「す」なんです。「す」を知らないあなた、大丈夫ですよ。私も知りませんでした。
私はいつも太いごぼうを探して買っているのですが、太いごぼうのときに限ってこの空洞のあるごぼうにあたる気がしていました。
そして空洞があるごぼうは、食感もボソボソとしていて悪く、味もごぼうの風味もなくなっていることが多かったんです。
そんな穴のあいたごぼうは、古くなったからなんだと捨ててしまう事もありました。
なんと成長しすぎたごぼうは太くなって細胞が外に向かってのびることで真ん中から亀裂が入ってしまうそうなんです。
もしかしたら、ごぼう農家さんにしか分からない情報かもしれないですよね。
そしてその亀裂が穴になったことを「す」が入ると呼んでいるのです。
この「す」には、もう一つ原因があって、時間がたって水分が抜けてしまってできる場合もあるそうです。
そんな「す」が入ったごぼうは、一緒に黒い輪もできていることが多いとも聞きました。
黒い輪と「す」が入ったごぼうは、食べても大丈夫ですがあまり美味しくはありません。
食感がボソボソしていて風味も落ちているので、千切りにしてきんぴらごぼうしにてみてはいかがでしょうか。
千切りなら「す」も気にならないかも。せっかく買ってきたごぼう、捨てるのはもったいないもんね〜!
このような黒い輪と「す」が入った状態のごぼうは、持ってみるとしんなりとしています。
しんなりとして柔らかいごぼうは劣化がすすんでいます。
ごぼうの選び方って意外と知られていませんよね。でも大丈夫です!
これから新鮮なごぼうの見分け方をご紹介しますね。
新鮮なごぼうの見分け方のポイントをおさえよう!
新鮮なごぼうを見分けるポイントは以下の4つです!
できれば土付きのほうがいいでしょう。洗いごぼうよりも長持ちします。
じつは、私はいつも土付きごぼうを買うのですが、洗うのが好きではなくていつもそのままほったらかしにしていました。
なので、いくら新鮮なごぼうを買っていたとしても、自分が黒い輪や空洞を作っていたのかもしれませんね。
ごぼうの中の黒い輪は大丈夫!空洞があるものは?
ここまでで、ごぼうの中の黒い輪はアクの元となるポリフェノールが酸化したもので食べても大丈夫なことが分かりましたよね。
でも黒い輪といっしょに空洞(す)ができていたら、中はスカスカで食べても美味しくないことも分かりました。
では、傷んでいるごぼうはどんな状態か見ていきましょう。
このような状態のごぼうは、食べないことをおススメします。
こんなふうになる前に、保存方法が気になりませんか?
私はごぼうを買ってくると、そのまま暗い場所に放置していましたが、それではダメなことが分かりました。
乾燥させない!!ごぼうのおすすめの保存方法とは!
ごぼうの保存方法を常温、冷蔵、冷凍に分けて紹介しますね。
- 常温…土付きのごぼうは新聞紙につつんで立てて保存
- 冷蔵庫…野菜室に入る長さに切って湿らせた新聞紙につつみ保存袋に入れ立てて保存
- 冷凍庫…茹でたものを千切りやささがきにしてラップにつつんで保存、または洗ってアク抜き後ぶつ切りにしてラップにつつんで保存
ちなみに、ごぼうは凍ったままでも切れるので安心です。冷凍保存も大丈夫なんですよ。
私は冷凍保存をしたことが無かったので一度試してみようと思いました。
冷凍保存はこの中では一番長い一ヶ月ほど保存が可能だそうです。驚きです!
常温保存で、土付きで冬の時期なら約2週間です。
冷蔵庫での保存で、洗いごぼうなら約1週間が目安です。
それと、昔ながらの保存方法の「天日干し」もおススメですよ!
私はいろんな野菜や果物を天日干しをして、そのままいただいたり保存したりします。
天日干しをしたごぼうは、そのまま揚げても、お味噌汁にいれても大丈夫なんです♪
超簡単ごぼうのパリパリ揚げ
最後に私のおススメ「超簡単ごぼうのパリパリ揚げ」を紹介しますね。
【材料】
- ごぼう 1本
- 片栗粉 適量
- 塩 少々
- 油 適量
【作り方】
- ごぼうの皮をむいて短冊切りにします
- そのごぼうに片栗粉を薄くまぶします
- 160度の油でキツネ色になるまで揚げたら塩をかけて出来上がりです!
たったこれだけですが、やみつきになるくらい美味しいので、ぜひ作ってみて下さいね♪
まとめ
- ごぼうの中の黒い輪はポリフェノールが酸化してできたもの
- ごぼうの中の黒い輪ができていても食べられる
- ごぼうのアクの元はポリフェノール
- ごぼうのアクには苦味や渋みがあるためアク抜きをするとイイ
- アク抜きはサッと5秒くらい水か酢水につけるだけ
- ごぼうの中の空洞は「す」が原因
- 「す」は育ちすぎと水分が失われたから
- 黒い輪とすが入ったごぼうは美味しくない
このように、ごぼうの中に黒い輪があっても食べられることや、空洞があると美味しくないことも分かりましたね!
調べてみると煮物や揚げ物、炒め物にサラダ、意外とごぼうのレシピってあるんですよ。
これを読んで新鮮なごぼうを選べたら、いままでよりも美味しい、いろいろなごぼうの料理ができます。楽しみですね♪