あなたは、おでんにじゃがいもを入れたことがありますか?
私は主婦歴20年以上ですが、おでんにじゃがいもを入れたことはありませんでした。
「おでんにじゃがいも入れたら美味しいよ!」と友達から聞いて、目からウロコでした。
ちょうどじゃがいもが中途半端に1個だけ残っていたので、おでんに入れてみようと思いました!
ただ、じゃがいもは種類によって煮崩れしやすいものと煮崩れしにくいものがあるとのこと!煮崩れると汁が濁って残念ですよね。
そこで色々調べてみるとおでんに入れるじゃがいもの種類はメークインがおすすめだということが分かりました!
という訳で今回は、おでんに入れるじゃがいもの種類から煮崩れ防止のコツ、おでんに入れるタイミングまで、色々調べてみたのでぜひ参考にしてみて下さい!
おでんのじゃがいもの種類はメークインがおすすめ!
結論から話すと、おでんに入れるのにおすすめのじゃがいもの種類はメークインです。
もちろん他のじゃがいもがダメというわけではなくて、あくまでもおすすめがメークインということです。
その理由はメークインが煮崩れしにくい品種だからです!
じゃがいもの主成分はデンプンですが、デンプンは火にかけると水分を含んで膨らみ、粘りが出るのが特徴です。
加熱によって細胞と細胞をつなぐ接着剤のようなペクチンも一緒に柔らかくなり、その細胞同士がゆるんではがれやすくなることが、煮崩れの原因となります。
単純にじゃがいもといっても、世界中に約2,000もの品種があるといわれています。
じゃがいもにはこんなにも多くの品種があることに驚かされますよね!
ただ日本で栽培されているのは約20種類、さらにその中でも主流なのはメークインと男爵です。
あなたもスーパーで目にするのはメークインと男爵が多くないですか!?
私は今までじゃがいもを買う時にあえて品種を気にすることはありませんでした。
でも今回おでんの具材にじゃがいもが合うことを知って、改めてじゃがいもの種類についても調べてみたら思いがけず知識がつきました!
夫がじゃがいも好きなので、これは喜んでもらえそうです♪
安いから買う、そこにあるから買う、ではなく、作るものによって使い分けて食材選びができたら料理も楽しくなりそうですね!
という訳で、それぞれの品種についての違いを少し見ていきましょう♪
じゃがいもの種類でメークインは煮崩れしにくい品種
メークインは、数多くあるじゃがいもの中でも良く知られていますね。
メークインは、長い楕円のような形をしており上品なイメージで、すべすべとした表皮が特徴です。
皮がむきやすい品種のメークインは、肉がやや黄色味がかり、粘質で舌触りが良いのも持ち味です。
デンプンが少ないので煮崩れしにくく、シチューやカレーなどの煮込み料理に向いています。つまりおでんにも最適というわけですね!
メークインは、低温貯蔵することで甘みが増すという特徴もあります。
じゃがいもの種類で男爵は煮崩れしやすい品種
続いては、メークインと並んでよく知られている品種の男爵です。私はじゃがいもといえば男爵というイメージでした。確かに煮崩れしやすいですね。
男爵の形はゴツゴツした風格のある丸形、皮は淡黄色で芽のくぼみが深いという特徴があります。
粉質が強いためホクホクとした食感を活かした料理に用いられることが多く、ポテトサラダやフライドポテトなんかにも向いています。
さらに男爵は、早生種で日本において最も作りやすい品種だそうです。貯蔵性にも優れているんですね!
煮崩れしやすい品種としにくい品種それぞれ紹介
日本国内で生産可能なじゃがいもの種類はメークインや男爵のほかにもキタアカリ、とうや、ベニアカリ、インカのめざめ、シンシアなど色々あります。
今回はスーパーなどで目にしやすいメークインと男爵について紹介しましたが、ほかの種類についても煮崩れしにくい物と煮崩れしやすい物をまとめておきますね!
じゃがいもには健康に欠かせないビタミン・ミネラルはもちろん、おなかをきれいにする食物繊維もたくさん含まれています。
じゃがいもに含まれているビタミンCは、デンプンによって保護されているため煮ても焼いてもあまり減らないという特性もあるそうです!
栄養たっぷりのじゃがいもをあなたもおでんに入れてみませんか!?
ただ、おでんにおすすめのメークインを使っても調理方法を間違えると煮崩れすることもあります。
という訳で、次にじゃがいもの煮崩れ防止のコツを紹介していきますね!
おでんのじゃがいもの煮崩れは下茹でや面取りで防止!
おでんに入れるじゃがいもは、メークインが良いということがわかったところで、ここからはじゃがいもの煮崩れ防止の方法を紹介していきますね!
煮崩れ防止のコツは下茹でや面取りなど下ごしらえの工程にあるので、順番に説明していきますね。
見た目にも美味しくおでんのじゃがいもをいただくために役立つので是非参考にしてください。
- 水にさらす
- 下茹でする(水からゆでる)
- 面取りする
じゃがいもの煮崩れ防止のコツは水にさらしておく
じゃがいもの煮崩れを防止するためには、水にさらしておくことが大切です。
水にさらす理由は表面についたデンプン質を落とすためだと言われています。
デンプンは煮ると膨らみ、細胞同士の結びつきを弱めてしまうので、デンプンを意識的に落とすことで煮崩れを防ぐことができるんですね。
たっぷりの水に5分から10分ほどさらしておくといいですよ!
ちなみにじゃがいもを水にさらすと、煮崩れだけでなく変色も防ぐことができます。
じゃがいもに含まれるポリフェノールは、空気に触れると酸化し黒ずみます。味に変化はありませんが、見栄えも大切ですよね!
じゃがいもの煮崩れ防止のコツは水から下茹でする
次にじゃがいもの煮崩れ防止のコツは、水から下茹でをすることが大切です。
水から下茹ですることで、じゃがいもの表面と内側の温度変化を最小限に抑えることができます。
中まで火が通るのと、表面の茹であがりにタイムラグが少なければ少ないほど煮崩れを防止できるんですよ!
注意したいのは、沸騰したら弱火にするのを忘れないことです。沸騰させるとじゃがいも同士がぶつかり合うので煮崩れしてしまうんですよね。
そして下茹でが終わったらじゃがいもを完全に冷ますことが煮崩れ防止の重要なポイントです。
じゃがいもの煮崩れ防止のコツは面取りをする
最後に、じゃがいもの煮崩れ防止のコツは面取りをすることなんですね!
じゃがいもを半分に切って使うとき、断面が角張っているところから崩れやすくなるので、面取りをして角を取ってあげることで煮崩れ防止になるそうです。
おでんにじゃがいもを入れる場合は下処理のひと手間が煮崩れ防止に繋がります。
ポイントをおさえれば、味のしみた見た目もキレイなほくほくのじゃがいもを味わうことができますよ!
ほかの調理にも応用できるので覚えておくと便利ですね♪
ここまで読み進めてくれたあなたは、もうおでんにじゃがいもを入れる前の準備はわかりましたね!
でもあと一歩!おでんにじゃがいもを入れるタイミングを紹介しておきますね。
おでんにじゃがいもを入れるタイミングは後半!
ズバリ!おでんにじゃがいもを入れるタイミングは後半です。
その絶妙なタイミングとは!?早速これからおでんの具材を入れるタイミングについて見ていきましょう!
おでんの具材を入れる手順は味が染みにくい物から
おでんの具材を入れる手順は、味が染み込みにくい食材から先に入れていきます。
そして後半に短時間で染み込む食材を入れるとバランスがとれて美味しく仕上がります。入れる順番も案外重要なんですよね。
まず味が染み込みにくいものとしては硬い食材があげられますね!大根、牛すじ、たまご、人参、タコなどです。
たまごはそれほど硬くはありませんが、味が染み込みにくい食材ではありますよね。
また、大根は一番最初に入れて煮込まないと大根に味が染み込まずに、芯のところだけ色が変わってなくて大根特有の硬さが気になったりします。
最初に入れる食材の目的には、味を染み込ませるだけでなく、食材本来が持つ硬さや癖を和らげて食べやすくしてあげるという理由もありますからね!
そして牛すじは、とても硬いので食べやすくするために下茹では必要不可欠です。
牛すじの煮込み時間にあわせたら、ほかの具材が煮込みすぎになる可能性大ですからね。
それでは早速、下茹でしておくと良いものを紹介していきますね。
おでんの具材で下茹でしておくとよいものを紹介
少し手間はかかっても美味しく出来上がった方が作り甲斐はありますよね♪
- 牛すじ
- 大根
- タコ
- こんにゃく
- がんもどき・厚揚げ
<牛すじ>
牛すじは、おでんの汁ができたら取り分けて、柔らかくなるまで別鍋で煮ておきます。
このひと手間で他の具材との調和が保たれるんですよね!
<大根>
大根は下茹ですることで、さらに味が染み込みやすくなります。
おでんに入っている大根は、あの柔らかさと味の染み込みがなんといっても決め手ですからね!
<タコ>
タコは下茹ですることでおでんの汁が赤くなるのを防ぎます。
たっぷりのお湯を沸かした鍋に塩を少々入れて、沸騰してからは弱火で3分~5分を目安に茹でてください。
<こんにゃく>
こんにゃくは一度茹でこぼしておくことで、エグミや臭みが抜けます。
こんにゃくはアク抜きをすることで余分な水分が抜け、味が染みやすくなるんですよ。
<がんもどき、厚揚げ>
がんもどきや厚揚げは油抜きをしておくと、おでんの汁に無駄な油がうきません。それに出汁を吸いやすくなりますよ!
細かい工程を省かずにやることが見た目にも味にも大切なことなんですよね。
わかっていても面倒になってしまうこともありますが、そこは食べる時の喜びを思い浮かべて頑張りましょう♪
おでんに具材を入れる時の時間配分とタイミング
ではここから細かな時間配分を大まかに説明していきますね!まずおでん汁は、沸騰直前まで温めておきます。
火を弱火にして沸騰させないように注意しながら大根、こんにゃく、たまごなどを入れて30分から40分煮込みます。
まずは、味が染み込みにく硬い食材から入れていきましょう!
次に、しらたき、がんもどき、ちくわぶ、巾着、昆布などを入れていきます。
これらの食材は、食べごろのタイミングがくるまでそれほど時間がかからない食材になります。
そしてじゃがいもは、ここで一緒に入れるのが絶妙なタイミングです。5分から10分弱火で煮たら火を止めましょう!
私はじゃがいもに竹串をさしてスーッと通るようになったらじゃがいもだけ取り出します。それ以上煮ると煮崩れてしまうからです。食べる直前に鍋に戻して温めます。
はんぺんなどの練り物も煮すぎないように最後のほうに入れましょう。はんぺんは煮すぎると溶けて形が変わってしまいますからね。
おでんにじゃがいもを入れる場合のポイントは、煮るというよりも温めるというニュアンスがあっているかもしれません。
じゃがいもは和風のだしにも洋風のスープにも合う、とっても便利で美味しい食材ですね!
「おでんにじゃがいも」は、もう我が家の定番になりましたよ♪
まとめ
- おでんににおすすめのじゃがいもの種類はメークインで、理由はでんぷん質が少なく煮崩れしにくい品種だから
- 男爵は煮崩れしやすく向いているのはポテトサラダやフライドポテト
- 煮崩れしにくい品種はメークインのほかにとうや、インカのめざめ、シンシアがある
- 煮崩れ防止のコツは水にさらす、下茹でする、面取りすること
- おでんの具材を入れる手順は、味が染み込みにくい食材から先に入れる
- おでんに入れる前に下茹でしておくものは牛すじ、大根、タコ、こんにゃく、がんもどき、厚揚げなど
- おでんにじゃがいもを入れる場合のポイントは火が通ったらそれ以上煮ないこと
おでんに入れるじゃがいもの種類はメークインがよいということがわかりましたね。
じゃがいもには沢山の種類があるので、いろいろ食べ比べてみるのもいいですね。
あなたもおでんにはまず、メークインを使ってみてください♪