赤ちゃんの離乳食は、おかゆや裏ごしした野菜などに慣れてきたら今度は果物を食べさせてみたいと思うママも多いと思います。
でもあなたはもしかして、離乳食で果物を食べさせてもいいのか悩んでいませんか?
離乳食で果物はあまりあげない方がいいって聞いたんだけど本当なのかな?
たしかに、離乳食ではあまり果物をあげない方がいいという意見もありますが、与えすぎなどに注意すればあげても大丈夫なんですよ!
この記事では、離乳食で果物をあげない方がいいと言われる理由や、果物を離乳食で与えるコツを紹介します。
また果汁について新旧の常識も解説するので、あなたのお母さんやお義母さんにも現在の子育て方法を伝えて育児に協力してもらいましょう♪
おいしい果物を、注意点を守りながら赤ちゃんにも食べさせてあげてくださいね!
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離乳食で果物をあげない理由は甘さとアレルギーの心配
記事の冒頭で、離乳食ではあまり果物をあげない方がいいと言われることがあると紹介しましたね。
でも、与えすぎなどに注意すれば果物をあげても大丈夫なんですよ。それなのになぜ、あまりあげない方がいいと言われてしまうのでしょうか。
果物は甘いので他の離乳食を食べなくなるかもしれないことや、糖分の摂りすぎ、アレルギーが心配で積極的には与えないママが多いようです。
次で、それぞれの理由について詳しく説明していきますね。
甘い味に慣れて他の味の離乳食を食べなくなるかも?!
甘いの大好き!甘くておいしい果物たくさんちょうだい!
赤ちゃんは甘い味が大好き!母乳やミルクは甘いからですね。でも、これからは成長のために甘い味以外の食べ物も食べていかなくてはいけません。
そんな時に甘い果物をたくさんあげてしまったら、果物ばかり欲しがって他の離乳食を食べなくなってしまう心配があります。
そうならないためには、適量を守ること、甘くなりすぎないようメニューを工夫することが大事です。
いくらかわいい赤ちゃんでも、欲しがるものだけ与えているようではだめですね!
あなたのお母さんやお義母さんたちにも説明して、甘い果物を与えすぎないようにしてもらってくださいね。
果糖の摂りすぎは肥満のもと!缶詰やジャムもNG!
あなたは、果物はビタミンや食物繊維が豊富だし、ヘルシーだと思いますよね?
でも、実は果物に含まれている果糖は脂肪に変換されやすい性質があるので、食べすぎは肥満のもとなんですよ!
赤ちゃんが「もっともっと!」と果物を欲しがるだけ食べさせていたら、体にも負担となってしまいます。
また缶詰の果物やジャムには砂糖がたくさん使われているのでとても甘くて高カロリー!赤ちゃんに与えるのはやめましょう。
離乳食は、母乳やミルク以外から栄養を摂るようにするための大事なステップです。
果物はビタミンや食物繊維は豊富ですが、それだけではたんぱく質や炭水化物が足りないですよね。
果物の果糖ばかり摂取していると、栄養が足りていないのに肥満、という状況にもなりかねません。
赤ちゃんが甘味の虜(とりこ)にならないよう、気を付けてくださいね!
身近なりんごやバナナもアレルギーが心配な果物だから
果物の中にはアレルギーが心配なものもあることを、あなたは知っていますか?
厚生労働省のアレルギーに関する資料によると「アレルギーの特定原材料に準ずる食材」20種類の中に、りんごやバナナなどの果物も含まれているんです。
「りんごとバナナがおすすめ」って聞いたけど、アレルギーが心配な果物だったんだ!
赤ちゃんの果物でのアレルギー症状は「口腔アレルギー症候群」と呼ばれ、口の中がイガイガしたりかゆくなったり、唇が腫れたりもします。
ひどいと蕁麻疹(じんましん)が出ることもあるようなので、初めて与えた時は慎重に様子を見ましょう。
離乳食での果物のあげ方には4つのコツがある!
赤ちゃんの離乳食で果物をあまりあげない方がいいと言われる理由は、甘い味に慣れすぎるからなど3つの理由があることがわかりましたね。
理由はわかったけど、やっぱり赤ちゃんに果物を食べさせてあげたい!どういうあげ方をすればいいの?
果物のあげ方は下記の通り4つのコツがあるんですよ!
- 果物と他の食材を混ぜることで甘味を抑える
- 1日の摂取量を守る
- 果物は赤ちゃんが7か月までは加熱して与える
- 離乳食用の果物は冷凍保存すると使いやすい
次はこれら4つの果物のあげ方のコツをひとつずつ説明していきます。離乳食レシピや冷凍保存の方法などをぜひ参考にしてみてくださいね。
果物は野菜やヨーグルトに混ぜて甘みを抑えよう
赤ちゃんに果物を食べさせることに抵抗のあるママでも、メニューを工夫すれば大丈夫です!
果物は野菜やヨーグルトに混ぜることで甘さを抑えることができ、さらに栄養もプラスできるんですよ。
ブロッコリーとヨーグルトを果物に合わせた離乳食レシピを紹介しますね!
<5か月からOK!バナナブロッコリー>
バナナの甘味をブロッコリーで少し抑えることができるし、ブロッコリーの栄養も摂ることができるメリットがあります。
<7か月からOK!りんごのヨーグルト和え>
甘いりんごとプレーンヨーグルトの酸味がベストマッチ!食後のデザートにどうぞ。
野菜やヨーグルトに混ぜて果物の甘味を抑える工夫をすれば、赤ちゃんが甘味ばかり欲しがるようになるのを防ぐことができますよ!
次は、赤ちゃんにはどのぐらいの量の果物をあげていいのか説明します。
毎回の離乳食で果物をあげるのは多すぎ?!適量を守ろう
離乳食で果物をあげ始めて、赤ちゃんがおいしそうに食べてくれたらママもうれしいですよね。
かわいい笑顔が見たいからといって、あなたはついつい果物をあげすぎていませんか?
実は、離乳食初期で毎回の離乳食のたびに果物をあげるのは与えすぎなんです!初期~完了期までの果物をあげる量は下記を参考にし、あげすぎに注意しましょう。
離乳食の段階 | 1回あたりの目安 | 与え方 |
---|---|---|
離乳食初期(5~6か月) | 小さじ1 | 食事のメニューに取り入れる |
離乳食中期(7~8か月) | 20~30g | 食後のデザートとして |
離乳食後期(9~11か月) | 30~40g | 食後のデザートとして |
離乳食完了期(12か月~18か月) | 30~40g | 食後のデザートかおやつとして |
20g~40gがどのぐらいの量なのかピンとこないかもしれませんが、大さじ1~3ぐらいです。食欲旺盛な赤ちゃんだったら1回でペロリと食べてしまいそうな量ですよね。
私は何も考えず、子供の離乳食によく果物をあげてしまっていました!長男はバナナが大好きだったので、ついつい…。
他の離乳食を食べたがらなくなったら困るので、果物は月齢(げつれい)に合わせた適量を守りながら上手に離乳食に取り入れていきましょう。
離乳食での果物のあげ方は7か月まで加熱が基本
初めて果物を離乳食であげる時は、量やあげ方などわからないことが多いですよね。
離乳食での果物のあげ方は、1日1種類を小さじ1から、7か月までは加熱するのが基本です!
果物に含まれている酵素は赤ちゃんには刺激が強いこともあるので、加熱して弱めてあげましょう。
アレルギー物質も加熱することで弱まることが多いので、初めて赤ちゃんに果物をあげる時は必ず加熱してください。
アレルギーが心配な果物を初めて与える時は小児科の診療時間に合わせるようにしましょう。もしアレルギー症状が出たらすぐ診てもらえるからです。
また、7か月を過ぎたからといっても、南国の果物のマンゴーやパイナップルなどのあげ方には注意が必要です。
タンパク質分解酵素が多く含まれているので、口の周りが赤くなったり口の中が荒れたりしてしまうので、離乳食後期までは与えないでください。
果物は下処理して冷凍保存もOK!食べる時は加熱して!
離乳食のおかゆや野菜の裏ごしペーストは、多めに作って冷凍保存しているママも多いですよね。
離乳食に使う果物も、下処理をして冷凍しておくとすぐ使えるので便利ですよ!
離乳食初期から食べられるバナナとりんごの冷凍方法を紹介しますね。
バナナはピューレ状にした後、ジップバッグの上から菜ばしなどで線をつけて冷凍すると、必要な分だけパキッと折り取ることができますよ!
ただし、下処理して冷凍した果物は風味が落ちやすいので1週間以内に使い切るようにしてくださいね。
生後9か月からあげられるフリーズドライのフルーツがあるのを知っていますか?
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離乳食で果物をあげる以前に果汁を飲ませる必要はない
次に紹介するのは、母と娘、嫁と姑との世代間で認識の違う果汁についてです。
2007年までは母子手帳の3~4か月の赤ちゃんに関するチェックリストに「薄めた果汁やスープを飲ませていますか」という記載がありました。
果物を絞ったりすりおろしたりして作る果汁ですが、これを離乳食が始まる前の赤ちゃんに飲ませること、あなたはどう思いますか?
離乳食で果物を食べる前から果汁って早すぎる気もするよね。
うちのお母さん、果物は体に良いし離乳食の練習になるからって言ってたけど…。
しかし、赤ちゃんに甘い果汁を与えたことで母乳やミルクを飲まなくなったという事例があったため、2008年からは、その記載はなくなりました。
母乳やミルクを飲まなくなったら栄養不足になり、赤ちゃんの体重も減少してしまいますよね。
ただ、昭和世代のお母さんたちはこの常識の変化を知らない人も多く、娘やお嫁さんとプチバトルになることもあるようです。
次は、昔とは常識が変化した果汁と白湯(さゆ)についてのエピソードを紹介します。
常識の変化!果汁も白湯も今の世代では必要なしに
あなたはお母さんやお義母さんから果汁や白湯をあげるよう言われたことはありませんか?
孫ちゃんも3か月になったんだから、そろそろ果汁をあげないとね!
お母さん、3か月で果汁をあげるのはもう古い常識だから!
お母さんは自分の育児経験から娘にアドバイスしたのだと思いますが、今は果汁を飲ませたりしないことをあなたからしっかり説明しておきましょう。
あらあら、お風呂上りには白湯をのませなくちゃ!
今は母乳かミルクで大丈夫だとお医者さんからも言われているんですよ~。
次は白湯についてですね。お風呂上がりの白湯も昭和のお母さん世代では常識だったようです。
でも赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクで充分なので、栄養もない白湯をわざわざ飲ませる必要はないんです。
しかしなぜか「白湯をあげなければいけない」と思っているお母さんも多く、私も「なんで白湯あげないの?!」と義母に言われたことがあります…。
育児の常識は時代とともに変化していくので、あなたもいつかおばあちゃんになった時は、その時代の育児方法を調べたほうがよさそうですね。
まとめ
- 果物は甘くておいしいので離乳食で赤ちゃんに与えすぎると他の離乳食を食べなくなったり肥満になったりする心配がある
- 缶詰の果物やジャムは砂糖がたくさん含まれているので赤ちゃんには与えない
- りんごやバナナなどの身近な果物もアレルギーの原因になることがあるので離乳食では慎重に与える必要がある
- 甘い果物は野菜やヨーグルトと混ぜると甘さが抑えられる
- 離乳食で食べる果物の量は月齢によって目安があるので適量を守り7か月まで加熱してから与える
- 果物は加熱すると酵素の働きやアレルギー成分をやや抑えることができる
- 果物は離乳食用に冷凍もできるので与える時は電子レンジで加熱する
- 3~4か月の赤ちゃんに果汁を飲ませると母乳やミルクを飲まなくなる恐れがあるとされ2008年からは推奨されていない
離乳食で果物をあげるときは、アレルギーに注意し7か月までは加熱して適量を守り、あげすぎないようにすることが大切なことがわかりましたね。
私は、子供に離乳食で果物をあげすぎていたことが今になってわかり、ちょっと反省しました。
果物はおいしいので「子供が好きだろうから」という理由で安易にあげてしまいがちです。
ですがアレルギーの心配や他の離乳食を食べなくなるなどの影響もあるので、赤ちゃんに果物を食べさせる時はあなたも気を付けるようにしてくださいね!
生後9か月からあげられるフリーズドライのフルーツがあるのを知っていますか?
ミライフルーツのフリーズドライフルーツは乳児用規格適用食品に指定されているので安心!持ち運びにも便利でおやつにもいいですね♪