あなたはゼラチンで作ったゼリーを常温に置いていて、ゼリーが溶けるという経験をしたことはありませんか?
私は「しっかり固めていたら常温でも溶けることはない!」と思っていたんです。
しかし、ゼラチンは熱に弱い性質のため25℃を越えると常温で溶けることがわかりました。
ゼリーを常温に置いてたら表面が汁っぽくなってたことがあるけど、溶け始めてたんだ…。
冷たいまま美味しく食べるには、やはり冷蔵庫で保存するのがベストなんですね。
今回の記事ではゼラチンの特徴や、手作りゼリーを作るときの注意点やコツも紹介します!
また、気になる寒天やアガーとの違い、生の果物を入れるとゼラチンが固まらない原因も解説します。
ぜひ最後まで読んで、つるんとしたデザートを作るときの参考にしてみてください♪
ゼラチンは常温で溶ける!冷蔵保存がおすすめ!
あなたはゼラチンを使ってゼリーを作ったときに「常温で置いていたら溶けるの?」と気になりませんか?
しっかり冷やして固めていたら大丈夫な気もしますよね。
しかし、ゼラチンは熱に弱いため、しっかり冷やして固めても常温が25℃以上になると溶けることがあるんです。
ゼラチンの特徴は「温めると溶けて、冷やすと固まる」を繰り返し行えることなんですよ。
私はゼラチンにそんな特徴があることを知りませんでした(汗)
常温だと溶ける心配があるので、ゼラチンを使ったゼリーは持ち運びに向いていません。持ち運ぶ場合は保冷剤をしっかり入れましょう。
冷蔵庫に保存して食べる直前に取り出して、冷たいまま美味しく食べましょうね!
ゼラチンが何度から固まり始めて、何度から溶け始めるのかは下記のとおりです。
- 20℃…ゼラチンが固まり始める
- 25℃…ゼラチンが溶け始める
25℃で溶け始めるなら、夏場だけでなく少し暖かい日も注意が必要ですね!
逆に言うと、体温で溶けるゼラチンは口溶けがいいので、風邪をひいたときでもスルッと食べることができるのかもしれませんね。
熱を出したときに口当たりのいいゼリーを食べたくなるわけがわかりました。
ではこれから、手作りゼリーを作るときに気を付けたいポイントも紹介しますね。
ゼラチンは10℃以下で長く冷やすほどしっかり固まる!
あなたは手作りしたゼリーを常温で放置して固めようとしていませんか?
ゼラチンは20℃から固まり始めますが、20℃だとまだ完全なゼリーにはならないんです。
20℃から固まり始めるから、20℃でもいいのかと思っていたわ…。
ゼラチンを使った手作りゼリーをしっかり固めるためには、10℃以下の低温に数時間置いておく必要があります。
私はゼリーが固まったかどうか気になってチラチラ見てしまうので、寝ているあいだに冷蔵庫で冷やして固めるようにしていますよ。
ゼリーを固めるときは常温放置はせず、冷蔵庫で3~6時間しっかり冷やして固めましょう!
粉ゼラチンは冷水の中に振りかけるとダマ知らず!
あなたは、ふやかしたゼラチンがダマになったことはありませんか?
ゼラチンに冷水をかけると全体に水分が吸収されず、ダマになりやすくなってしまいます。
正しくふやかせていないとゼラチンの「固める働き」を弱めてしまうことになるので気を付けたいですね。
正しい粉ゼラチンの使い方はこちらを参考にしてくださいね。
粉ゼラチンをふやかすときは「冷水の中にゼラチンを入れる」とダマになりにくいですよ!ふやかすときは必ず冷水を使ってくださいね。
常温の水を使うと、ふやかしている間にゼラチンが少しずつ溶け始めてしまい、お湯を加えてもキレイに溶けなくなってしまいます。
私は小学生のときに母親から「ゼラチンはふやかし方を間違えないように!」と言われたことがあるんですが、大事なことだったんですね。
ゼラチンはたんぱく質で出来ているから熱に弱い!
ゼラチンはふやかした後にお湯を加えて溶かしてから使いますよね。
ゼラチンはたんぱく質で出来ているため、熱過ぎるお湯で溶かすとたんぱく質が変質して固まりにくくなります。
私は以前ゼラチンの溶かし方を間違えてしまい、「なんとかなるでしょ♪」と思ってそのまま作りましたがまったく固まりませんでした(泣)
熱過ぎるお湯で溶かすとゼラチン独特の臭いが出ることもあるから、余計に気を付けたほうがいいわね!
粉ゼラチンと板ゼラチンともに50~60℃ぐらいが最適の温度なので、湯煎(ゆせん)で溶かす場合は、ゼラチンが溶けたらすぐに火からおろしましょう。
ゼラチンが完全に溶けたらよくかき混ぜることも大切なポイントですよ!
溶かすためについ高温にしてしまうんですが、温度が高くなり過ぎないように注意したいですね。
手作りゼリーは雑菌が繁殖しやすい!早めに食べきろう!
あなたは手作りしたゼリーを「うっかり常温放置してしまった!」なんてことありませんか?
市販のゼリーはたいてい保存料が入っているので、開封前なら常温で保管しても溶けないです。
しかし、ゼラチンを使って手作りしたゼリーは保存料が入っておらず、水分が多いため雑菌が繁殖しやすいんです。
手作りしたゼリーは2~3日を目安に早めに食べきるようにしましょう!
もしゼリーが腐ってしまうと、こういったことが起こりますよ。
- カビが生える
- 酸っぱい匂いがする
- 食べると味に違和感があり、舌がしびれたり痛くなったりする
少しでも「なんかおかしいな…。」と思うときは食べるのをやめましょうね。
せっかく作ったゼリーを腐らせてしまわないためにも、必ず冷蔵庫で保存して早めに食べきるようにしましょう。
寒天はゼラチンと違い常温でも溶けない!アガーも紹介
「ゼラチンが常温で溶けるなら、寒天はどうなの?」と気になりませんか。
寒天は70℃以上で溶け始めるので、ゼラチンと違って常温でも溶けないんです!
私はあんみつが好きでよく食べるんですが、たしかに食べかけの寒天が溶けているのを見たことがないですね。
液体を固めるために必要なのが「凝固剤(ぎょうこざい)」と呼ばれるものですよね。
つるんとしたデザートを作るときに欠かせない凝固剤には、3つの種類がありますよ。
- ゼラチン
- 寒天
- アガー
ゼラチンと寒天はよく見かけますが、アガーっていったい何者なんでしょうか?後ほど詳しく説明しますね!
ゼラチン・寒天・アガーが固まる温度と溶ける温度はこちらを参考にしてくださいね。
固まる温度 | 溶ける温度 | |
---|---|---|
ゼラチン | 20℃以下 | 25℃以上 |
寒天 | 40~50℃ | 70℃以上 |
アガー | 30~40℃ | 60℃以上 |
こう見るとやはりゼラチンは冷たいデザート専門のようですね。
では、あんみつや寒天ゼリーでおなじみの寒天から見ていきましょう!
寒天は70℃以上で溶ける!冷凍には向いていない!
寒天は、牛乳寒天や寒天ゼリーのイメージが強いですが、実は杏仁豆腐にも使われています。
寒天は70℃以上じゃないと溶けないので、暑い夏の手土産にしても安心なんですよ♪
また、寒天は常温で固まるのでゼラチンのように冷蔵庫で冷やさなくてもいいんです!
寒天のほどけるような歯切れの良さってクセになりますよね~。
常温でも溶けることがないから、お弁当の食後のデザートにぴったりね!
注意点としては、寒天を使ったゼリーを冷凍すると水分が分離して食感が変わってしまうので冷凍せずに持っていきましょうね。
これから紹介するアガーを使ったゼリーなら、冷凍しても食感が変わらずに美味しく食べることが出来ますよ!
アガーは60℃以上で溶ける!冷凍しても美味しい!
あなたは最近流行りの水ゼリーに使われている「アガー」をご存知ですか?
水ゼリーはおもに水と凝固剤だけで作られていて、低カロリーで低糖質なためダイエット中の方にぴったりなおやつなんです。
また、のどごしがいいので液体や薬を飲みこみにくい方にも人気がある商品なんですよ。
ゼラチンと寒天の間くらいのぷるっとした食感で無味無臭、食材の風味の邪魔をしないという特徴もあります。冷凍しても美味しいそうです。
アガーは30〜40℃で固まり、60℃以上で溶けるので寒天と同じように常温でも溶けないんですね。
アガーの最大の特徴はなんといっても透明度が高いこと!ゼラチンはうすーい黄色に見えますが、アガーは本当に透き通った透明なんです。
私はアガーを使ったことがないんですが「フルーツをたくさん使って、見た目にも楽しいデザートを作ってみたいな~。」と思います♪
ゼラチンが常温以外でも固まらない!?果物が原因かも
あなたは常温に置いていないのに「ゼラチンを使ってフルーツゼリーを作ったら、うまく固まらなかった…。」なんて経験ありませんか?
実は、酵素(こうそ)が含まれる果物を生で使っていると、常温じゃなくてもゼリーが固まらないことがあるんです!
酵素って身体に良さそうなのに、なんでゼリーが固まらない原因になるの?
私はフルーツゼリーが大好きで、特にパイナップルゼリーがお気に入りです。
実は、パイナップルのような酵素を含む果物を使うときは加熱処理をしてから使用するか、缶詰を使用する必要があるんですよ。
酵素はたんぱく質を分解する働きがあるため、酵素を含む果物を生のままで使うとゼラチンが分解されて固まりにくくなるんです。
酵素の働きは加熱処理をすることで止まります。缶詰は加熱処理済みなので、常温でそのまま使うことができますよ。
酵素が含まれる果物はこちらを参考にしてくださいね。
- パイナップル
- キウイフルーツ
- パパイア
- イチジク
私はシロップ漬けされた缶詰を使って大好きなパイナップルゼリーを作ることが多いですが、とってもカンタンで美味しいですよ!
手作りのフルーツゼリーを作るときは缶詰を使うとカンタンです♪
7種類のフルーツ缶からあなたの好きな国産フルーツ4種類選ぶことができて楽しそうですね↓
まとめ
- ゼラチンは熱に弱いため、しっかり冷やして固めても常温で溶けることがある
- ゼラチンは20℃以下で固まり、25℃以上になると溶ける
- ゼラチンのふやかし方を間違えていたり、熱湯でゼラチンを溶かしたりするとゼラチンの「固める働き」を弱めてしまうことがある
- 寒天は70℃以上、水ゼリーに使われているアガーは60℃以上で溶けるため、常温でも溶けない
- 酵素が含まれる生の果物を使うとゼラチンのたんぱく質を分解してしまい、うまく固まらないことがある
今回は、ゼラチンを使った手作りゼリーが常温で溶ける理由や、手作りゼリーを失敗なく固めるにはどうすればいいのか調べてみました。
ゼラチンの口溶けの良さが「常温で溶ける」というデメリットにもなるとは驚きでした。
ゼラチンを使った手作りゼリーは常温ではなく、冷蔵庫で保存して美味しく食べましょう!