あなたは毎日行う家事って「もしかしたら運動になる?」と、思ったことはありませんか?
じつは、毎日行っている家事は立派な運動になるんです。
日常で行う家事の中の動作には、歩いたりしゃがんだりすることで足腰を鍛えられ運動効果があると言われているんです。
私は運動不足の解消にジョギングをしていた時期がありましたが、ヘトヘトになった後に家事をするのが大変で長く続かなかったんです。
そんな時「毎日の家事に運動効果があればいいのにな~」と、思っていたんですよ。
調べてみたら、なんと毎日の家事は運動になると分かったんです!
この記事では、ひとつひとつの家事がどのくらいの運動効果があるのか解説しています。
あなたが家事を意識して行う運動以外のメリットも紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね♪
家事は運動になる!その強度とは?METsって何?
あなたはMETs(メッツ)と言う言葉を聞いたことがありますか?私はまったく聞いたことがなかったんですよ。
聞き慣れないこのMETs(メッツ)とは運動の強度のことなんだそうです。その基準は安静時が1METsなんです。
意外にも、掃除機がけはウォーキングと同程度の3.5METsもあるんですよ。
そう考えると、なんとなくMETsの程度が分かってきませんか?
他の家事はいったいどのくらいのMETsなのかも見ていきましょう。
- 掃除機がけ…3.5METs
- お風呂掃除…3.8METs
- 料理…2.0METs
- 洗濯物干し…2.4METs
- 買い物…3METs
- ゴミ捨て…2.5METs
家事ってひとことで言っても沢山ありますよね。好きな家事もあれば嫌いな家事もあります。
大きく分けて上記の6つの家事で運動強度のMETsを調べてみました。
あなたは毎日どんな家事をしていますか?その家事で足腰が疲れたりしていませんか?
これから家事の種類で分けた運動強度のMETsと、鍛えられる体の部分を紹介していくので参考にして下さいね。
掃除機がけ
家事には欠かせない掃除機がけは3.5METsになります。主に足腰が鍛えられます。
下を向いた姿勢が続くので、背中が丸まらないように気を付けながら行いましょう。
腕を大きく動かしたり、背中や足を伸ばしたりすることで全身も鍛えられるんですよ。
私は掃除機がけが好きで、部屋の隅から隅まで掃除機をかけると運動をした後のように汗をかいたりするんです。
なので、運動強度のMETsが高いのがよく分かります。
お風呂掃除
お風呂掃除は3.8METsです。夏場のお風呂掃除って汗だくになるし足腰痛くなるし、正直もっと高い数値かと思っていたんですけどね。
じつはお風呂掃除は、しゃがむ動作や腕を伸ばす動作も多く全身運動になっているんですよ。
家事の中でお風呂掃除は1番METsが高そうだよね~
最近ではお風呂の洗剤が「スプレーして待つだけ!」の、つけ置き洗いになって、とても楽になりましたよね。
私は毎日のお風呂の掃除は簡単にしていますが、週に1度は天井から浴室内を全部洗っているので、けっこう足腰が鍛えられていると思います!
料理
料理は2.0METs、皿洗いは2.5METsです。料理中は立って行うので足が鍛えられるんです。
料理の前の準備段階で、キッチンと冷蔵庫を行ったり来たりすることや、お皿やフライパンなど出したりする動作は、それだけで2.5METsもあるんですよ。
料理中って意外と動いてるのよね~!
主に野菜や肉を切ったり、炒めたり煮たりなどの料理だけだと2.0METsなんです。
料理中は、かかとを上げたり下げたりして、ふくらはぎを鍛えるのに効果的です。ふくらはぎは第2の心臓なんて言われていますよね。
さらに食べ終わってからの皿洗いは2.5METsになり、腕や上半身が主に鍛えられているんです。
私の家のキッチンは鍋やフライパンが下の方に収納されていて、その都度しゃがむので足腰がしっかり鍛えられているんですよ。
準備から片付けまでを全部入れると、METsの数値も大きくなって消費カロリーはとても大きくなるんです。
洗濯物干し
あなたは洗濯物は乾燥機を使っていますか?それとも外に干していますか?
洗濯物を干す作業は2.4METsで、アイロンがけや洗濯物をたたむ作業は合わせて2.3METsになるんです。
洗濯物を干す人は、干す時にカゴを下に置くと、しゃがむ動作も加わって足腰がさらに鍛えられるんですよ。
私の場合だと1階で洗濯をして2階のベランダに干すので、行ったり来たりだけでもMETsが大きく増えそうです。
ちなみに階段の上り下りは3.5METsもありましたよ。
そして、毛布やシーツなどの大きなものや重いものでは、さらに負荷がかかるのでMETsも大きくなるそうなんです。
買い物
買い物は3METsです。姿勢に気を付けて歩くと効果も増え、さらにカートを使わずにカゴを手に持って買い物をすれば腕も鍛えられてMETsも増えます。
あなたも、カートを使わずにカゴを持って買い物をすると食料品が重くて腕が疲れませんか?
私も「少しだけだから」とカゴだけで済まそうとして、腕がプルプルになることがよくあります(笑)
買い物は腕も使いますが、主に歩くことで他の家事と比べて運動量も多くMETsも大きくなるんです。
歩くことが身運動効果を高めてくれるんだね!
運動を意識してスーパーの駐車場でも、わざと店舗の入り口から遠くなるように駐車して、さらに歩く時間を作ることもできるんですよ。
ゴミ捨て
ゴミ捨ては2.5METsです。ゴミ箱からゴミ袋に入れ替える作業などは全身運動にもなりますし、足腰も鍛えられますよね。
あなたもゴミをまとめて捨てる動作に意外と全身を使っていませんか?
私の住む地域では週に2回燃えるゴミの日があります。その他にプラゴミの日が1回、ビンやカンを捨てる燃えないゴミの日が1回です。
考えてみると、1週間だけで4回もゴミ出しをしているんですよ。
燃えるゴミの場合は家中のごみを集めてゴミ置き場に持って行くだけでも「ふぅ~」となり「運動しているな~」と感じます!
家事が運動ならカロリー消費はどのくらい?目安とは!
では、実際に家事の運動効果では消費カロリーはどのくらいになるのでしょうか?
ちなみに、消費カロリーを出す計算式はこのようになります。
【METs×体重(Kg)×時間(分)×1.05=消費カロリー(Kcal)】
私のようにMETsと言われてもピンと来ない人には、消費カロリーの方が分かりやすいかもしれませんね!
体重50Kgの人が、それぞれの家事を30分行ったとして消費するカロリーはこちらになります。
家事の種類(30分) | 消費カロリー(体重50Kg) |
---|---|
掃除機がけ | 87カロリー |
お風呂掃除 | 92カロリー |
料理・皿洗い | 100カロリー |
洗濯物干し | 53カロリー |
買い物(徒歩) | 118カロリー |
家事の消費カロリーの計算はCASIOの計算サイトKeisanのHPを参考にしています。
買い物は歩くことで消費カロリーが高くなるんです。
知らない間にこれだけの運動をしていると思ったら、家事時間を効率的に使いたいと思いませんか?
運動効果を上げる家事のやり方が分かるともっと鍛えられるので、こちらもぜひ試してみてほしいです。
家事を運動として意識する!効果を上げるコツは3つ!
歳を取ってだんだんと腹筋が減ってくると背中が丸くなってくるんですよね。家事をしていても自分で気づくことがあるんです。
家事の運動効果には、これから出てくる3つのことを気を付けることでさらに効果があがるんですよ。
- 姿勢を意識して、背筋を伸ばす
- 腹筋に力を入れる
- 足腰を意識して動かす(かかとの上げ下げなど)
私は疲れていると、つい背中が丸くなったりタラタラ歩いたりして姿勢が悪くなってしまうんです。
普段からできるだけ姿勢を意識して生活するだけでも、消費カロリーも変わってくるので気を付けましょう。
それに足腰を鍛えることは、将来の介護のリスクを減らす効果があるんです。
まずは、姿勢を意識することから始めませんか?お腹周りの気なる脂肪もスッキリしてきますよ。
ここまでで運動効果を上げるコツが分かったので、他にもあるメリットを紹介しますね。
家事には運動以外の効果も!脳が活性化するメリットも!
家事を運動として捉えるとき、運動以外にもあるメリットとは、いったい何だと思いますか?
その運動以外の効果とは、時間の節約など以下の4つになるんですよ。
- 時間の節約
- ダイエット効果
- 脳の活性化
- ストレス解消
私も運動不足の解消にと、わざわざ時間を作ってジムに通ったりジョギングをしていた時期がありました。
でも、家事を運動と意識して行うようになったら、お金も時間も節約になったんですよ!
メリットは他にもあるので、1つずつ説明していきますね。
家事を運動として考えると時間の節約になる!
1日の時間は決まっています。仕事が忙しく運動する時間が無い人でも、家事を意識して行えば運動になるのでその分の時間が節約ができます。
たまに空いた時間は趣味などの時間に費やすことができるんです。
あなたも1日の時間がもっと多くあればいいのにと思ったことはありませんか?
私もやりたいことが多い時には「あ~時間が足りな~い」とイライラしてしまうことがあるんです。
時間を無駄にしないためにも、時間の節約にもなる家事を運動と考えることは一挙両得だと思いませんか。
家事を運動として意識すればダイエット効果も!
ダイエットをしたいけど運動する時間がないという人も、家事を使えばダイエット効果を期待することができるんです。
料理中のかかとの上げ下げや姿勢に気を付けるだけでもダイエット効果はあり、毎日の積み重ねが大事なんですよ。
ちょっと意識するだけで効果が上がるのよね!
無理なダイエットよりも、毎日の家事の運動効果を使って基礎代謝を上げれば自然と効果があらわれるかもしれませんね。
家事を多くする人としない人では脳の活性化に差がある
日本医療・健康情報研究所によると、家事を行う量の差で認知能力のスコアに差が出るとの調査結果があるそうです。
掃除機がけなどの重い家事をよく行う人の方が、ゴミ出しなどの軽い家事を行う人よりも認知能力が数パーセント高かったそうです。
重い家事と言われているのは窓ふきや床掃除、シーツの交換や庭仕事です。
確かに窓ふきや庭仕事は大変なので、元気な時じゃないとなかなかできませんよね。
私も家を出た瞬間に「わ~雑草がすごい…」とうなだれることが、よくあるんですよ。
ですが重い家事を多く行っていると、足腰が鍛えられ脳も活性化して将来介護のリスクを減らせるようになるそうなんです。ちょっとやる気が出てきますよね?(笑)
運動をすると脳内物質の分泌効果でストレス解消になる
運動の効果には脳内物質のセロトニンが分泌されることで、幸せを感じやすくなったり、心がスッキリしたり、ストレス解消の効果があります。
セロトニンとは脳内の神経伝達物質の一つで、分泌されると心の安定や幸福感をもたらすと言われています。
家事の運動効果でも、同じようにストレス解消されたり幸せを感じたりする効果が期待できるんですよ。
ウォーキングとかしなくても運動の効果は家事でも得られるんだね!
あなたもウォーキングの後や大掃除の後に、頭や体がスッキリしてストレスが解消されたことはありませんか?
私は食器洗いとトイレ掃除がハッキリ言って面倒くさくてキライなのですが、たま~に重い腰をあげて取りかかった時はすごい達成感があるんです(笑)
このように家事を意識して行う事で運動効果も上がり、ストレスが解消されたり、脳の活性化が期待できたりと、良いことばかりなんです。
まとめ
- 毎日行っている家事の掃除機がけや、炊事などは立派な運動になる
- わざわざ運動の時間を作らなくても日常生活の中で運動ができて自然と鍛える事ができる
- 家事の運動効果を上げるコツは姿勢を意識すること
- 腹筋に力を入れながら家事をすることも効果を上げるコツ
- 足腰を意識して動かす(かかとの上げ下げなど)と効果が上がる
- ダイエットをしたいけど運動する時間がないという人も、家事を使えばダイエット効果を期待することができる
- 掃除機がけなどの重い家事を行う人の方が、ゴミ出しなどの軽い家事を行う人よりも認知能力が数パーセント高い
- 運動の効果には脳内物質のセロトニンが分泌されることで、幸せを感じやすくなったり、心がスッキリしたり、ストレス解消になる
あなたもこれで、毎日行っている家事が立派な運動になることが分かったと思います。
これからは、家事をするときに少しだけ意識して姿勢を正したり、腹筋に力を入れて鍛えるようにしてみませんか。
家事の運動効果には、運動不足が解消され、将来の介護のリスクも減って良いことばかりなんですよ♪