昨今の健康ブームによってスーパーで目にする機会が増えたえごま油。商品の説明書を読むとほとんどの商品が生食で食べることが推奨されています。
少し独特の風味があるから、酸化したらどうなるかわかりづらいんだよね…
私自身、健康番組で見て一時期ハマっていましたが、生食で傷みやすいイメージから少しでも酸化したら怖いなぁと思いながら使っていました。
しかし、じつはえごま油は熱と酸素と光を避けた保管方法や、開封後の扱い方によって、酸化を遅らせることができるんです!
健康に良いえごま油の基本的な扱い方を知っていれば、より安心して使うことができますよね♪
今回は、えごま油の扱い方や保存方法がわからないあなたに向けて、酸化したらどうなるかの簡単な見分け方や安心できる保存方法について解説します。
えごま油は酸化したらどうなる?色と質感と味に注目
えごま油は通常、生食が推奨されていますが、じつは酸化したらどうなってしまうかは、えごま油の色、質感、味によって見分け方があるんです。
開栓前は割と長持ちしますが、開けた瞬間からα-リノレン酸の酸化が始まるため、使用は早めでなければなりません。以下のまとめをみていきましょう!
えごま油の保管において、まず最初にチェックすべきは「色」の変化です。
えごま油はもともと薄い黄金色をしていますが、酸化したらごま油のように色が濃い茶褐色へ変色していきます。
購入時の色と比べてみて色に違いがある場合は、えごま油が酸化している可能性があります。
第2のポイントは、瓶を揺らしてみたときの「質感」の変化です。
購入時のえごま油はスプーンで救ってみてもサラサラとしていて、容器や食器にまとわりつくような質感ではありません。
しかし時間が経ち、瓶を揺らして容器の側面がドロっとした質感に変化している場合は、かなり酸化してきているとみて間違いありません!
最後に、「味」の変化をみていきましょう。食べたことのあるあなたなら経験があるかもしれませんが、えごま油はそのままだと若干癖のある味がしますよね。
そのため、サラダや食べる直前のお味噌汁に入れたりして食す方法がお勧めされています。
えごま油は時間が経つと、古い油や生臭い魚のような味が強まってしまいます。
風味の変化が気になりだしたら、酸化が始まってきていると考えましょう。
味の強い食品と食べ合わせていると酸化に気づかないことも考えられます。
「色」、「質感」の変化が少しでも気になりだしたら、一度少量をスプーンに取り味を見てみるのも良いかもしれません。
酸化してきたら食べないほうが良いってこと?
変質したえごま油は、かえって身体に悪影響があるのよ!
なお、酸化したえごま油はトランス脂肪酸という身体に良くない物質が発生しています。
変質の度合いにもよりますが、変な匂いや味が強くなり、色も変色してきていると感じたら、食べるのをやめたほうが良いでしょう。
酸化が気になるズボラさんには、えごま油のサプリメントを飲むのもおすすめよ!
私も購入したことがありますが、えごま油の独特な香りが全く気にならず、味が苦手という人にはぴったりだと感じました!
薬局やドラッグストアで手軽に買えるので、もし気になったらあなたもぜひ探してみてくださいね♪
えごま油を酸化させない保管方法!熱と酸素と光を避ける
うーん、でも、酸化したら捨てるなんてもったいないんじゃない?
確かに、シソ科の一年草から取れるえごま油は、普通の油より高価なものが多いです。しかし、酸化したえごま油は人体にとって有害なので、キッパリ捨ててしまいましょう。
せっかく買ったえごま油を無駄にしないためには、熱と酸素と光を避けた保管方法で、できるだけ長く良い状態を保つ必要があります。
ここからは、以下3つの酸化の要素を抑えるえごま油の保管方法について解説していきます。
えごま油は熱を避けて冷たい場所に保管しよう
えごま油を身体に良いまま食べるために、まずは熱を避けた場所で保管するようにしましょう!
各販売メーカーがえごま油を生食で食べるように薦めているのも、熱が加わることによる変質をさせないためなんです。
開封前、開封後にかかわらず、保管方法を冷蔵庫や食品庫と決めておくと、温度が低く保たれ酸化防止になります。
ちなみに、カップラーメンなどの発泡ポリスチレンの容器のものに直接注ぐと、えごま油に含まれる物質が容器を溶かしてしまうので、注意が必要です。
えごま油は酸素に触れさせずに密閉保管しよう
保管方法の2つ目の注意点は、えごま油を空気(酸素)に触れさせないようにすることです。
はじめに触れましたが、えごま油の入った容器のふたを締め忘れたり、ゆるいままにしていると、酸素と結合して酸化が早まってしまいます!
私も、瓶のふたをしっかり締めなかったために、2週間程度で古い車の油のような匂いに変わってしまったことがありました…。
使った後はすぐにふたを閉めたり、買うときに密閉性の高い品物を選ぶのもポイントですね!
えごま油は光を遮断した暗い場所に保管しよう
最後に気をつけるべき点は、光です。えごま油は直射日光にも敏感で、すぐに酸化をしてしまいます。
光が当たるということは、必然的に温度も高くなってしまうことにも繋がってしまうんです!
えごま油を購入する際は、遮光瓶(緑色や茶色など光を遮る瓶)の容器や、箱に入っているタイプを選ぶようにすると、酸化を遅らせることができますよ!
気になる人は、あらかじめ冷蔵庫や食品庫などの暗い場所に保管するように方法を決めておくのも良いですね。
私はズボラなところがあるし、開封前と後に関係なく冷蔵庫に入れるようにしよっと!
それは安心ね!でも、ふたを締め忘れてはダメよ?
以上のことに気をつければ、あなたも今日からえごま油の変質を気にせず摂取することができますね♪
えごま油が酸化する期間はどのくらい?開封後に要注意
えごま油には、現代人に不足しがちなα-リノレン酸が多量に含まれています。
青魚を食べたときと同様の効果があるオメガ脂肪酸に変換されるので、「畑の青魚」とも呼ばれているんです!
そのため非常に酸化しやすく、開封前と開封後で保存期間が大きく異なります。
ここからは、えごま油の開封前と開封後に分け、酸化するまでの保管期間の目安説明していきます。
えごま油の開封する前の保存期間を知っておこう
えごま油は開封前の場合、容器に書かれている賞味期限を目安すると良いでしょう。
えごま油の各メーカーの種類にもよっても差異はありますが、大体は半年〜1年程度になります。
容器の開封前は、サラダ油やごま油とも同じくらいの保存期間だと認識するとわかりやすいですね。
もし未開封のままで賞味期限が過ぎたら、どうしたらいいの?
置いてある環境によっては、そのまま長持ちするものもあるのよ!
そうなんです。直射日光に当てたり、高温な場所に置いていたりなど、酸化しやすい保管環境でなければ、賞味期限後もプラス1年弱は保存が可能です。
私も、食品庫に保管したままにしていたものが1年後に出てきたことがあり、すぐに酸化したらどうしようと思いながら使ってしまっていました。
実際に過ぎてしまったえごま油を使用してみると、味も変わってしまっていて、安心のためには早めに使う必要があると感じました。
保存期間に酸化したら…ということを念頭に置きつつ、賞味期限内に使用するのが一番ということですね!
えごま油の開封した後の保存期間を知っておこう
えごま油は非常に酸化しやすい油のため、開栓後の保管の目安は1~2ヶ月になります。
しかし、できるだけ質の落ちないうちに早めに早めに使っていきましょう。
でも、値段を考えると大きな瓶の方がお得だよね?
お得かもしれないけど、使い切れるかを考えた方がいいわね!
開栓後は日持ちしないため、大きな容器のものを購入してしまうと消費しきれない可能性があります。
使いきれなさそう、余りそうだと感じたときは、容器の小さいものを購入しましょう。
また、できるだけ空気に触れないようにするため、使用した後はふたの締まり具合をしっかり確認することが必要です。
商品の注意書きに従って保管したとしても、全く酸化しないわけではありません。開栓した後は、できるだけ早めに消費するようにしましょう。
まとめ
- えごま油が酸化したらと不安なときは油の「色」、「質感」、「味」で変化を確認する
- えごま油の酸化を遅らせるためには「熱」、「酸素」、「光」を避けた保管方法にする
- あたたかい食事にかける場合でも、発泡ポリスチレン容器の食品には溶けるので絶対使わない
- えごま油が酸化しない開封前の保管目安は半年から1年
- えごま油が酸化しない開封後の保管目安は1から2ヶ月
- えごま油が酸化したらということを念頭に置いて賞味期限内に使うのがベスト
以上が、えごま油を使用する際の、酸化したらどうなるかの見分け方と保管方法のまとめになります。
健康に良いという情報はたくさん出回っていますが、一歩間違えると身体にとって悪い影響があるというのは、知っておかなければいけませんよね。
食品にかけるだけという簡単さはとても魅力的です。あなたもえごま油の扱い方を知って、お手軽健康ライフを始めてみるのも良いかもしれません♪